看護師 転職先 見分け方

良い転職先・悪い転職先の見分け方

看護師の求人を出している転職先の中には、もちろん良い転職先もありますが悪い転職先も存在します。特に「ブラック病院」と呼ばれる一般企業で言うところのブラック企業のような病院も存在します。そうした病院の求人にうっかり応募してしまい、就業してみたらブラックだった…とならないように見分けるポイントをしっかり押さえておきましょう。

 

ブラック病院とは

ブラック病院とは、若い看護師職員を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使い潰し、次々と離職に追い込む病院のことです。ブラック病院問題の被害の対象は主に正職員です。将来設計が立たない賃金で私生活が崩壊するような長時間労働を強い、若手看護師を使い捨てるところが「ブラック病院」と言われる所以です。

 

「忙しすぎてまともな看護ケアができない」、「人が足りな過ぎて休みが取れない」、「残業手当が十分に支払われない」など、その病院に転職したことを後悔する、そんな病院が実在するのです。

 

ブラック病院の求人を見分けるポイント

ブラック病院の求人には以下のようなポイントがあります。

あらゆるところで同じ求人を見かける

現在は非常に多くの看護師転職サイトがあるので、さまざまな求人情報サイトに募集広告を掲載している病院はあります。これらがすべてブラック病院というわけではありませんが、少なくとも比較的大手の求人情報サイトすべてに広告が出ているような場合は、その病院は慢性的な人手不足である可能性が高いです。

 

また、常に募集をしている病院もブラック病院である可能性が高いです。離職率が高い病院もブラックである可能性が高いですね。

 

病床数と看護師数の差が大きい

現在、病床数と看護体制については大抵の病院がサイトで公開しており、ほぼ誰でも知ることができます。病院ごとに必要な看護師の数は病床数と看護体制から割り出すことができます。

 

まず、「平均入院患者数(≒病床数)/配置数×勤務帯×1勤務帯あたりの時間×1か月の日数」で1か月に必要な看護師の延べ勤務時間数が分かります。これを働くべき時間数で割ると、必要な看護師数を算出することができます。例えば病床数が100床あって7対1の看護体制を取っている場合、約70人以上の看護師がいないと回らないということです。病床数が多いにもかかわらず看護師数が少ない場合は注意が必要です。

 

全職員数に対して求人数が多い

例えば医師やスタッフ、看護師を含める病院側の従業員数が300人に対し、募集する看護師数を100人募集している病院の場合、「1.新設部署やかなりの事業拡大を考えている病院」、「2.看護師が不足している病院」、「3.看護師の退職や転職が相次いでいる病院」のどれかだと考えられます。

 

新設部署ができる場合はそのような募集方法を取るので、1の可能性は低く、ブラックな病院である可能性が高いです。

 

経験者限定で募集している

経験者限定で募集している病院は、要するに即戦力が足りていないということです。どこの病院も経験者が多い方が助かりますが、「限定」と付いていたり、経験者とそうではない場合の給与の差が大きいようなところは注意が必要です。

 

経験者であればかなり優遇してもらえる可能性もありますが、多くの場合は「教育をしている場合じゃない」という忙しさであると考えた方が良いでしょう。

 

さらに新人やブランク明けの看護師職員を教育する余力や教育制度が整っていない病院は経営方針として看護師を育てようという意識が低いので、ブラック病院になりがちなので注意しましょう。

 

パート勤務の募集人数がやたらと多い

正看護師の採用が困難なため、パートなどの採用で急場をしのぐ病院も数多くあります。病院なのにパート勤務ということは、「夜勤ができなくてもいいからとにかく人手が欲しい」、あるいは「外来など日勤だけの勤務場所で多くの退職者が出た」とも考えられます。

 

日勤だけで回すことができる勤務場所を新設することになったから、日勤だけでも可能な看護師を募集しているという場合は必ずしもブラックとは言えませんが、そういった情報が何も開示されておらず、それでも「パート勤務急募!」「大量募集!」となっている場合はブラックの確率がかなり高いです。

 

病棟に清潔感がない

病院見学に行く場合は病棟などをしっかりチェックしておきましょう。掃除が行き届いているか、整理整頓されているか、嫌な臭いはしないか、などのチェックは必要です。たとえ建物が古くても、きちんと清掃が行き届いており、カルテなどの書類が整理整頓されてるところは比較的看護師の人手にも余裕があるところです。

 

逆にまだ比較的新しい建物なのに廊下に出ている備品にほこりが溜まっていたり、壁などに汚れがある場合は看護師を含めて全体的に人手不足であると考えていいでしょう。忙しくなると掃除を怠ってしまう人もいますが、忙しい時ほど整理整頓している方が作業効率は上がるのです。それを怠っているということは、いい加減な仕事をする看護師がいる、あるいは目先のことだけをこなそうとしている状態の表れかもしれません。

 

また、看護師の身だしなみが整っていない、白衣が汚れている、顔色が悪い病院も要注意です。

 

若い看護師が多い、もしくは若い看護師がいない

若い看護師ばかりいる、あるいは逆に年配の看護師がやたら目立つ場合も要注意です。ブラックな病院の場合はベテラン看護師が辞め、若い看護師しかいないという状態が多く、規律も仕事の質もあいまいで教育制度も整っていないことが多いです。

 

また、ベテラン看護師が多く若い看護師がいない場合も同様で、ほとんど若い看護師が辞めてしまう環境は院内でいじめなどがあるケースが多く、ブラックと言えるでしょう。

 

求人広告より異様に高い給与額を提示される

募集給与が異様に高い求人も注意が必要ですが、募集広告には平均的な給与が記載されていたのに、ごくまれに面接時に募集している給与の内容と違うと言われ、高い給与を提案される場合があります。面接を受ける側としてはうれしい限りですが、実際はブラック病院である危険性が高いです。

 

基本給が高くなると嬉しく感じてしまいますが、問題なのは同じ経験で働いている人よりも多い報酬をもらう価値をあなた自身が持っているかどうか、ということです。認定看護師などの資格があればあり得ることですが、そうでなければ高い給与を出してでも人を集める必要がある状態であると考えていいでしょう。

 

報酬が高いということは、それだけ忙しくハードな可能性が高く、さらに看護師が辞めないように高い給与の提示をする病院も多いのです。給与が高いのはなぜなのかを一度冷静に考え、きちんと見極めるようにしましょう。

 

求人広告の内容と実際の勤務体制や休暇日数が違う

例えば、求人広告には一切書かれていなくても、早出や遅出のような変則勤務が必要な場合があります。早出の場合、早く帰れるのであればいいですが、「早出=大金時間は通常勤務と同じ」ということもあり、その場合は早出分の時間外手当が支払われるのが普通です。しかし、これについて言及しなかったり、言葉を濁すようならブラックである可能性が高いです。

 

 

他にも「当病院は働きやすくアットホーム」と掲載がある求人や、電話対応が悪い、見学の時の対応が悪い、患者への態度や対応が悪い、転職サイトのキャリアアドバイザーがやけに押してくるといった病院はブラックである可能性が高い、と言われています。

 

少しでも「おかしいな…」と感じるところがあれば避けた方が無難でしょう。