特定看護師

特定看護師

特定看護師とは、厚生労働省が創設を検討している従来の看護師よりも幅広い医療行為ができる新しい資格のことです。医師の「包括的指示(患者に関する処置や投薬などの対応をあらかじめ一定の範囲で認めておく医師の事前指示)のもと、侵襲性の高い特定の医行為を担うとされています。
高齢化や在宅医療の増加などにより、医療的な視点だけでなく療養生活の支援といった視点が必要となる業務が増加しており、ケアの専門家としての看護師が果たしうる役割が大きくなっているそうです。
特定看護師が行うことができるとされている「特定の医行為」とは、動脈血ガス測定のための採血やエコーの実施、エコー・胸部単純X線撮影・CT・MRIなどの実施時期の判断、読影の補助などの検査や、人工呼吸器装着中の患者の離脱、気管内挿管・抜管、創部ドレーンの抜去、深部に及ばない創部の切開、縫合などの創傷処置、褥瘡の壊死組織の除去・清浄化などの処置、疼痛や発熱・脱水・便通異常・不眠などへの薬剤の選択や使用、副作用出現時や症状改善時の薬剤の変更・中止などが例示されています。

 

なぜ特定看護師が必要になったかというと、在院期間の短縮を進めようという国の方針により、特に急性期の病院において医師の仕事量が莫大なものになってしまい問題になっていました。そこで、患者さんに今まで以上に安心で安全な医療を提供するために、看護師をはじめとする医療スタッフがそれぞれの専門性を考慮した上で、出来る仕事は分担してもらっていけばいいのではないかという意見が出たのがきっかけとなりました。

 

現職の看護師が抱きがちな誤解として「特定看護師が創設されたら今までやってきたことができなくなって、業務範囲が狭められるのではないか」というものがありますが、特定看護師は「看護師の役割を拡大しよう」というものなので、一般の看護師の業務範囲が広まることはあっても狭まることはないでしょう。